Native Instrumentsの「Kontakt」について、まとめてみました。
Kontaktとは
Kontaktとは、サンプラーです。
サンプラーとは、サンプリングしたものを再生する装置のことです。
サンプリングとは、音を録音してまとめることです。
録音した音を鍵盤に割り当て、簡単に鳴らせるようにしたものです。
オーケストラを構成する木管楽器、金管楽器、弦楽器や合唱団の音源を使おうとする場合は、Kontakt必須と言えます。
Kontaktの無料版と有料版の違い
Kontaktには無料版(Player)と有料版(Full)があります。
無料版(Player) | 有料版(Full) |
ライセンス料が必要 | ライセンス料が不要 |
Native Accessで管理される | Native Accessで管理されない |
ライブラリ表示あり | ライブラリ表示なし |
楽器の追加・編集不可 | 楽器の追加・編集可能 |
ライセンス料
無料版(Player)に対応させるためには、デベロッパーがNative Instrumentsにライセンス料を支払い、ライセンスを取得する必要がある。
Native Access
Kontakt音源を一括管理するソフトウェア。
ライブラリ
音源のデータ集。
分かりやすい例で言えば、Kontaktの画面には、常にライブラリを表示する領域があります。

無料版(Player)の音源はライブラリが表示されます。
有料版(Full)の音源はライブラリが表示されません。
ライセンス料が不要なため、その分販売価格を抑えることもできます。
無料版(Player) | 有料版(Full) | 独自エンジン |
Audiobro | 8Dio | EastWest Sounds |
Audio Imperia | Aaron Venture | Vienna Symphonic Library |
Best Service | Audio Ollie | |
Cinematic Studio Series | Soundiron | |
Cinesamples | ||
Embertone | ||
Heavyocity | ||
Spitfire Audio | ||
Strezov Sampling |
なぜKontaktを使用するのか
なぜKontaktを使用するのかというと、コンピュータミュージック業界の標準だからです。
特にサンプリングを行う必要がある生楽器は、その膨大な作業量があります。
独自エンジンを開発し、プログラミングやチューニングを行い維持する費用があるなら、最初からフォーマットが用意されているKontaktを採用して開発費を抑えようとすることは自然な流れだと思います。
ただ最近ではCinesamplesなんかが脱Kontaktしつつもあります。
終わりに
Kontaktはサンプラーのことで、無料版と有料版の違いはライセンスの有無です。
ライセンス取得には、デベロッパーがNative Instrumentsに対してライセンス料を支払う必要があります。規模の小さいデベロッパーにとって、その負担は大きいようです。
そのため、フリー音源や低価格の音源は有料版のみ対応であることが多いです。
基本的には無料版で十分だと思います。
どうしても有料版でなければ使えない音源があれば、検討すると良いでしょう。