DTMのMIDIについてまとめました。
DTMとMIDIの関係が深い項目をピックアップします。
MIDIとは楽譜をデータ化したもの

MIDI(Musical Instruments Digital Interface)は、楽譜をデータ化したものです。
音符 | 休符 | 音部記号 |
調号 | 拍子 | テンポ |
強弱 | 奏法 | 反復記号 |
これら全てデータ化し、DAWで読み込みを可能としています。
MIDIのメリットは編集が簡単
演奏を失敗するとリテイクする必要がありますが、MIDIは楽譜なので編集が簡単です。
一括で移調したり、テンポを変更したりできます。
また、演奏不可能な楽譜も作成できます。
MIDIは1つのポートに16チャンネル存在する
MIDIは1つの「ポート」に16の「チャンネル」が存在します。
ポート
1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 |
チャンネルには音色を割り当てることができます。
このため、音色は16までの制約があります。
MIDIメッセージで命令する
発音(ノート・オン)や消音(ノート・オフ)、音の制御などは、MIDIメッセージとして命令します。
ファンクション | 内容 |
---|---|
ノートナンバー | 鍵盤の位置 |
ベロシティ | 音の強弱 |
アフタータッチ | 鍵盤をさらに押し込む信号 |
ピッチベンド | ピッチの信号 |
コントロールチェンジ | 制御信号 |
プログラムチェンジ | 音色信号 |
DTMでは「ベロシティ」と「コントロールチェンジ」が重要になります。
ノートナンバー
「ノートナンバー」は、鍵盤の位置を示します。
中央の「ド」が「60」です。

88鍵では最も低い音が「21」、最も高い音が「108」を示します。
ベロシティ
「ベロシティ」は、音の強弱を示します。
アフタータッチ
「アフタータッチ」は、打鍵したあとにさらに強く押し込むことで入力される信号です。
設定によって、ビブラートがかかったりします。
ピッチベンド
「ピッチベンド」は、ピッチ(音程)を変化する信号です。
ギターのチョーキングなどがあります。
コントロールチェンジ
「コントロールチェンジ」は、制御を変化させる信号です。
「CC#〇〇」で表示されることが多いです。
CC# | 名称 | 内容 |
---|---|---|
1 | モジュレーション(ダイナミクス) | 強弱 |
7 | ボリューム | 音量 |
10 | パン | 定位 |
11 | エクスプレッション | 抑揚 |
64 | サスティン | 持続 |
プログラムチェンジ
「プログラムチェンジ」は、音色を変化させる信号です。
シンセサイザーに多いです。
General MIDIとは決まりごとを統一した規格
メーカーごとに決まりごとが異なれば、演奏の仕方が変わります。
同じMIDIでも、環境に依存すると困ります。
そこで、規格を統一したものが「General MIDI」です。
これによって、異なる機種間でも同一の演奏が保証されます。
MIDI 2.0とは双方向の通信を実現したもの
MIDIにもバーションが存在し、現在の最新バージョンは2.0です。
MIDI 1.0 | MIDI 2.0 |
---|---|
データが一方行 | データが双方向 |
KorgのMIDIキーボード「Keystage」がMIDI 2.0に対応しました。
現状、恩恵は大きくなさそうです。
終わりに
DTMのMIDIについてまとめました。
MIDIとは楽譜をデータ化したものです。
DTMの打ち込みは、主にこのMIDIノートを編集しています。
打ち込みに悩んでいるなら、MIDIを理解すると解決するかもしれません。