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DTMのエクスプレッションとは ボリュームとの違いは抑揚と音量

Expression

DTMのエクスプレッションとは、抑揚を制御するパラメータです。

朗読は起伏があって心がこもっているな、と感じたことはないでしょうか、

それに近いと思います。

エクスプレッションとは抑揚を制御するパラメータ

エクスプレッションとは、抑揚を制御するパラメータです。

数は「0」から「127」の値をとります。

このエクスプレッションは主に、曲の流れで滑らかな抑揚をつける時に用います。

分かりやすい指定が「クレッシェンド」「デクレッシェンド」です。

cresc-decresc1

盛り上がるときに値は大きくなり、盛り下がるときに値は小さくなります。

01270
エクスプレッションの値の変化
cresc-decresc2

エクスプレッションの操作方法

エクスプレッションは「CC#11」に割り当てられています。

「CC(Control Change)」とはmidi制御を変化させる信号を指します。

DTMでは、「Expression」タブに記載します。

Expression

エクスプレッションとボリュームの違いは「抑揚」と「音量」

エクスプレッション、ボリューム、どちらも音量を制御するパラメータです。

しかし、若干意味合いが異なります。

エクスプレッションは抑揚の変化、ボリュームは音量の変化を目的とします。

エクスプレッション(CC#11)
抑揚の変化

ボリューム(CC#7)
音量の変化

ここで、プラグインを挿入して動作を確かめてみます。

上はエクスプレッション(山が2つ)、下はボリューム(谷が1つ)を表示させました。

exp-vol1

シーケンスを再生すると、次のように変化しています。

exp-vol2

エクスプレッション」はプラグイン(音源)のボリューム、「ボリューム」はKontakt(サンプラー)のボリュームが対応しています。

Kontaktはこちらで解説しています。

Kontaktとは 無料版と有料版の違いも解説
Native Instrumentsの「Kontakt」についてまとめてみました。Kontaktはサンプラーの一種です。kontaktの無料版と有料版の違いはライセンスの有無です。Kontaktは業界標準なので使用されます。
exp-vol3

このことから、ボリュームは

マスターボリューム

トラックボリューム

サンプラーボリューム(CC#7)

プラグインボリューム(CC#11)

のような関係にあることが分かります。

細かい表情付けはエクスプレッション、全体的な音量コントロールはボリュームで行うと良いでしょう。

エクスプレッションの使用例

エクスプレッションを指定するとどんな変化が生じるか、かんたんにご紹介します。

自然な立ち上がりで盛り上がる

cresc1

音の立ち上がりを小さくしてクレッシェンドします。

自然な盛り上がりを表現できます。

頭にアクセントを置いて盛り下がる

decresc1

アクセントをつけながらデクレッシェンドします。

レガート感を保つことが出来ます。

小節の中で感情つける

measure1

小節を通して抑揚のある表現になります。

大げさに書くと変化が顕著になります。

終わりに

エクスプレッションとは、抑揚を制御するパラメータです。

エクスプレッションは抑揚の変化、ボリュームは音量の変化を目的とします。

リアルな演奏を再現する場合、このエクスプレッションが重要です。

抑揚があると、ぐっと感情がこもるので試行錯誤してみてください。

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