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AGL AGTのレビュー リアルで存在感のあるギター音源

AGTL

Ample Sound「Ample Guitar L」、「Ample Guitar T」のレビューです。

2011年に北京で設立され、現在までサポートと実績のあるデベロッパーです。

  • クラシックギター Alhambra「Luthier」
  • アコースティックギター Taylor「714ce」
  • 自然なサスティンとホールドペダル
  • リアルな演奏!7つのキースイッチ
  • かんたんアクセス!17のプリセットEQ
  • 動作が重い
  • 打ち込みが難しい

この2本を使用して、デモ音源を制作しました。

どんな音か気になれば、試聴してみてください。

クラシックギター Alhambra「Luthier」

AGL

Alhambra「Luthier」をモデルとしたクラシックギターです。

指弾き、ピック弾き、ストラムを含む20のプリセットが用意されています。

ナイロン弦の丸く温かみのある音が特徴。

サウンドホールの反響からボディの鳴りも身近に感じられ、非常にクラシカル。

響きが豊かで、1弦から3弦、4弦から6弦の弦違いもバランス良くまとまっています。

穏やかで優しい音がするので、テンポのゆったりした曲に最適。

弦楽器やピアノとも相性が良いです。

アコースティックギター Taylor「714ce」

AGT

Taylor「714ce」をモデルとしたアコースティックギターです。

こちらも同様に指弾き、ピック弾き、ストラムを含む20のプリセットが用意されています。

スチール弦の鋭くキレのある音が特徴。

ひとつひとつの音の輪郭が明瞭で、音像がはっきりしています。

レスポンスと粒立ちが良く、弦の振動が力強く伝わってきます。

ギターソロの旋律や、メッセージ性の強いメロディに使用すると効果的でしょう。

バンドサウンドにも埋もれることなく活躍してくれます。

自然なサスティンとホールドペダル

ここからは共通の仕様について。

音の減衰まで丁寧にサンプリングされており、自然なサスティンを実現しています。

ソロで構成すると、余韻の空気感も感じられます。

また、ホールド(サスティン)ペダルが搭載されており、ピアノのように扱えます。

本来ギターにはない機能ですが、使えるものは使いましょう。

ただ、音の切れ目にややノイズがのることがあります。

リアルな演奏!7つのキースイッチ

より生っぽいギター演奏に近づけるため、7つのキースイッチが用意されています。

  • サスティン
  • ナチュナルハーモニクス
  • パームミュート
  • スライドイン・アウト
  • レガートスライド
  • ハンマリングオン・プリングオフ
  • スライドギター

例えばスライドイン・アウトは、midiノートのはじめ or おわりに描くと自動で認識してくれます。

また、ボディを叩く音やストロークノイズ、スクラッチなどの小技も収録。

フィンガリングの際に発生する音を観察し、狙って効果的に使いましょう。

かんたんアクセス!17のプリセットEQ

「FX」タブから音作りの画面に移ります。

左下の「Preset」から、あらかじめ設定された17種のEQを呼び出すことができます。

アコースティック、ベース、エレキなどジャンル別にフォルダ分けされており、かんたんにアクセス可能。

EQは調整を続けると耳の疲労も相まって、何が正解なのか分からず迷子になりやすいです。

そんなときにこのプリセットがあれば、時短に繋がります。

動作が重い

バージョンアップで改良されつつあるも、動作が重いです。

DAWが固まったり、DAWごと落ちたりすることも。

安定性が低いとストレスになり、制作が止まります。

この辺はもっと改善してほしいです。

打ち込みが難しい

まだ勉強中なので使いこなせていませんが、打ち込みが難しいです。

特にジャカジャカ系は苦手かもしれません。

和音になるとストローク感がなくなるので、モード切り替えでなんとかしたいところ。

デモを聴くといい感じに鳴るのですが、再現が難しいです。

また、midiノートで描き込んでも、指板のポジションが自動で割り振られるので、TABで編集する必要もあります。

ギタープロのデータ(.gp3、.gp4、.gp5、.gpx)を先頭の1トラック読み込めるので、これらの操作に慣れていると打ち込みスピードが上がるかと。

さらに、休符のとき自動で弦移動の「キュッ」としたノイズを入れてくれるのですが、これが不要なときもあります。

ボリュームオートメーションで消すことは可能ですが、やや不自然になります。

これらは打ち込みで様々な改善ができるかもしれません。

終わりに

Ample Sound「Ample Guitar L」「Ample Guitar T」の紹介と感想でした。

クラシックギター、アコースティックギターそれぞれの長所を丁寧にサンプリングしています。

ギター音源としては空気感含めてリアル。
UI画面も洗練されており優秀な作りです。

機能面ではやや物足りなく、安定性も欠けるので評価が割れそう。

打ち込みの難易度もあるので、万人受けするような音源ではないと感じます。

お試しでデモも用意されているので、まずは操作してみて、音が気に入ったなら導入を検討してみてください。

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