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CSSSのレビュー ドライで楽曲に混ぜやすいソロ弦楽器

CSSS1

Cinematic Studio Series「CINEMATIC STUDIO SOLO STRINGS」のレビューです。

シネマティック系ストリングスのソロ楽器です。

打ち込みが難しいですが、作り込めば表現力で応えてくれるプラグインです。

  • 首席奏者を務めるポテンシャル
  • ドライなので楽曲に混ぜやすい
  • 操作しやすいUI
  • ベロシティやエクスプレッションに素直
  • リアルに鳴らすためには細かい打ち込みが必要
  • 立ち上げの読み込みが遅い
  • コントラバスがない

CSSSを使ってデモ音源を制作しました。参考にどうそ。

首席奏者を務めるポテンシャル

音にクセがなく、それでいて弦楽器の温かみを感じられます。

首席奏者を任せることができます。

特徴は、芯にピントが合っており、輪郭まではっきりした解像度のある音

このおかげで、音が埋もれることもありません。

速いパッセージでは、その迫力を如何なく発揮しています。

レガートも滑らかで、特にポルタメントが美しいです。

ドライなので楽曲に混ぜやすい

残響なくサンプリングされており、ドライな音質です。

リバーブ深さは別途調整できるので、他の楽曲に混ぜても違和感なく聴こえます。

マイクはClose、Main、Roomから独立、またはMIX可能です。

柔軟に対応できるので、メインに据えても、サブに添えても良いでしょう。

操作しやすいUI

CSSS2

UI画面には8つのアーティキュレーションが大きく表示されており、初めてでも理解しやすいデザインです。

使い方に迷うことなく制作を進めることができます。

ベロシティやエクスプレッションに素直

ベロシティの強弱で音の立ち上がりが変わります。

また、エクスプレッションにも素直に反応します。

それだけ丁寧にサンプリングされており、自由度が高いと言えます。

レガートモードをOFFにすると、アタックとリリースを調整できるのもポイント。

CSSS2

リアルに鳴らすためには細かい打ち込みが必要

ベタ打ちするとシンセサイザーっぽくなり、平坦な音です。

ベロシティで強弱、エクスプレッションで抑揚を細かく指定しないと平ぺったい印象になります。

公式サイトのデモにあるような仕上がりにするためには、ある程度打ち込み技術を求められます。

ビブラート深さまでコントロールできるので、書き込むほど完成度を追求できます。

立ち上げの読み込みが遅い

CSSS3

外付けSSDに保存している影響もありますが、読み込みが遅め。

インストール容量は38.7GB、メモリは1.05GB消費します。

プラグイン立ち上げで30秒ほどかかるので、ややストレスです。

コントラバスがない

CSSS4

最初からわかっていたことですが、コントラバスが収録されていません。

そもそもソロ楽器なので、弦楽四重奏など室内楽向けです。

オーケストラを構成する場合は、ソロのみ任せ、コントラバスを別に用意する必要があります。

終わりに

Cinematic Studio Series「CINEMATIC STUDIO SOLO STRINGS」の感想でした。

クセのない音、シンプルな操作性、やや難しい打ち込みという印象。

アーティキュレーションやパッチは厳選されているものの、コントロールが豊富なので作り込みで化けます。

ドライな音質なので、メインでもサブでも活躍できる音源です。

セールは珍しく、最安でも25%OFF程度。

もともとコスパは良いので、気になった方はチェックしてみてください。

他にもソロヴァイオリンのレビューをしています。

Joshua Bell Violinのレビュー 最推しソロヴァイオリン
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