エレキギター Steinberger「Synapse ST-2FPA」のレビューです。
小さなボディからは想像できない、ヘビィなサウンドが特徴です。
コンパクトなボディなので狭い場所でも活躍
ボディが必要最小限で非常にコンパクト。
狭いステージ上でも人にぶつかりません。
置き場所にも困りません。
取り回ししやすいサイズです。
EMG85&81でノイズレスかつヘビィなサウンド
そのボディのコンパクトさを克服すべく、ピックアップはEMGを搭載しています。
ボディとピックアップで音が決まるというより、ピックアップのパワーに頼ることになります。
アクティブピックアップなので、ノイズがのりません。
他の機器とも干渉しないので、使い勝手が良いです。
それでいて、クリアかつヘビィなサウンドにも変化します。
クリーンは瑞々しく、透明なのに粘り気のあるような印象。
ディストーションは重々しく、美味しい帯域が伸びます。
EMGはどのギターもEMGの音になると言われますが、私は好きな音です。
ピエゾピックアップ搭載でアコギっぽくなる

EMGピックアップだけでなく、ピエゾピックアップも搭載しています。
ピエゾに全振りすると、アコースティックギターっぽいシャリシャリした音に。
わざわざアコギを取り出す必要がなく、これ1本でレコーディングが完結します。
ピエゾのミックス度も調整できるので、音作りの幅が広がります。
コンパクトな見た目とは裏腹に、多様な表情を見つけることができます。
汎用弦OKでチューニングが狂わない

ヘッドレスながら、アダプター付属なので汎用の弦を使用できます。
具体的には、ブリッジ側のブロックにポールエンドを引っ掛けます。
ヘッド側はイモネジで固定します。
ブリッジ側のブロックが可動するので、ここでチューニングを行います。
両端が固定されるので、チューニングが狂いません。
注意点として、イモネジの溝をナメると交換する必要があります。
国内には在庫がなく、本国から取り寄せになるので1ヶ月ほど時間を要します。
ローラーカポ付属で独特な24フレット

カポタストが移動式で、専用のローラーカポが付属しています。
フレット数は24フレットありますが、2フレットにカポを固定し、レギュラーチューニングを行います。
カポを付けると22フレットとして使用するのですが、カポを付けず純粋な24フレットとしてチューニングも可能です。
この仕様のため、指板のドットと側面のドットがずれています。
ややクセがあるので、慣れないと混乱するかもしれません。
ジャンボフレットなのでネックがやや長め
ボディはコンパクトなのですが、24フレットのジャンボフレットです。
ヘッドレスですがアダプターが付いているので、一般的なスタインバーガーより長く感じるかもしれません。
そのため、0フレットがやや遠くなります。
前述の2フレットにカポを固定すれば、その問題は解決できますが念のため。
アクティブピックアップなので電池が必要
EMGのアクティブピックアップなので、006P角型電池が必要です。
電池がなければ音は出力されません。
いざ使用するとき音が鳴らなければ困るので、常に予備を用意したほうが精神衛生上良いです。
また、電池の取り付けがやや難しいです。
配線が細く短いので、断線しないように注意しましょう。
終わりに
エレキギター Steinberger「Synapse ST-2FPA」のレビューでした。
EMGとピエゾ搭載のため、見た目のコンパクトさからは想像できない器用さがあります。
ライブ、レコーディング共にこの1本で完結できるので、心強い存在です。