クラシックギター Cordoba「Mini Ⅱ MH」のレビューです。
コンパクトなボディからは想像ができない、繊細な表現力と響きを併せ持っています。
その魅力を深堀りします。
小ぶりなボディで取り回しがしやすい

ボディサイズは長さ400mm×横幅290mm×厚み80mmで小ぶりです。
抱きかかえても軽く、取り回しがしやすいボディです。
それにも関わらず、演奏する最中に本体がブレることはありません。
絶妙なバランスを保っています。
コンパクトなので外に持ち運びしやすく、移動も苦になりません。
アバロン貝が綺麗

サウンドホール周りにアバロン貝が埋め込まれています。
装飾がおしゃれで綺麗です。
光の当たり方で輝きが変わるため、高級感があります。
目につく位置にあるので、つい見とれてしまいます。
テンションの上がる要素が見た目にあることは大事だと思います。
ネックの触り心地が良い

木材はボディ・ネック共にマホガニーで、その質感が高いです。
特にネック周りの触り心地が非常に良いです。
サテンフィニッシュのためサラサラで、違和感なくフレット移動が可能です。
このネックのお陰で、本体と演奏者が一体化するような感覚があります。
私はギターを演奏する際、最も重視しているポイントがネック周りです。
ネック良ければ全て良し。
これだけで評価は最高に値します。
チューニングが安定している

ナイロン弦はチューニングが安定するまで数日かかります。
その都度チューニングを行い、慣らす必要があります。
それは仕方のないことなのですが、安定してからは狂いにくいです。
驚いたことに、特に1弦から3弦はド安定します。
その秘密は精巧なギアにあり、丁寧に取り付けられています。
ちなみに、ペグの巻き方がアコースティックギタータイプなので、ヘッドもコンパクト。

ちょうどいい音量
ナイロン弦と小ぶりなボディなので音量は小さめ。
小さめといってもまったく響かないわけではなく、ちょうどいい音量です。
もちろん、力強く弾けばそれに応えてくれます。
そのダイナミクス感が繊細です。
弾き手のニュアンスを汲んでくれるような鳴りをします。
夜の住宅地でも気兼ねなく演奏できます。
サウンドホールの響きとサスティンが豊か
ボディ全体で共鳴するようなサウンドホールを備えています。
音を鳴らしてボディを触ってみると、その振動を感じることができます。
その持続性、サスティンが豊か。
穏やかで優しい、寄り添うような丸みを帯びています。
左手の押弦と右手の強弱によって表情が変わるので、表現力を追求したくなります。
終わりに
クラシックギター Cordoba「Mini Ⅱ MH」は満足度の高い仕上がりです。
持ち運びしやすいコンパクトなボディながら、繊細な表現力も可能な1本です。
軽いので、ちょっとした音の確認でも気軽に取り出せます。
木材、パーツ、組み立てまで高水準でまとまっています。
初めてのクラシックギターや、プレゼントにもおすすめです。